まちカドまぞく (アニメ版) 聖地座標メモ
はじめまして、蒸すか大差 (Twitter: @7vU6jrZRuX2ffkY) と申します。ニコ生のアニメ一挙放送で聖地座標コメントの投下なんぞをやっております。まぞくの他、わたてん、恋アス、おちフルなどの一挙に出没しますので、見かけたら生暖かい目で見守ってやってください。
さて、深夜にTwitterで数字をつぶやいていたら唐突に「まちカドまぞく Advent Calendar 2020」に誘われて15日目の記事を書くことになりました。アドベントカレンダーに参加するのもブログを書くのも初めてですが、何卒よろしくお願いします。
この記事 is 何
2019年11月30日に行った「わたてん・まぞく同時巡礼」で現地調査を行ったまちカドまぞく (アニメ版) の聖地を、現地で撮った写真や座標とともにまとめたものです。
本巡礼ではアニメ「私に天使が舞い降りた！」(2019年1～3月) の聖地巡礼も同時に行っていますが、まちカドまぞくのアドベントカレンダーに載せる記事なのでそちらは省いています。わたてんの聖地も含めた完全版は別の記事として書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。
注意
- 本編のキャプチャ画像を使うのは一応控えています。アニメ全シーンを脳内で自在に再生できる方以外は、お手元に本編映像を準備してお読みください。
- シーンの秒数はdアニメストアで計測していますが、ネット配信ならたぶんどのサイトもほぼ同じです。テレビ放送の録画データしかお持ちでない場合はCMの分を補正して読み替えてください (無茶)。
- 写真の下に記載してある座標は撮影地点を示しています。正確な数値は現地での記憶や写真を元にGoogleマップで調べたもので、世界測地系1984 (WGS84) に基づきます。
- 要求履修範囲はアニメ1～12話のみです。大したネタバレはないのでご安心ください。
聖地一覧
完全版では巡礼した順に書いていますが、こちらではアニメでの登場順で書いていきます。
第1話 - 多摩川の対岸
関戸橋の南側のたもとから多摩川 (アニメでは多魔川) をはさんで北東方向を眺めたときに見える景色。撮影時は関戸橋が工事中だった (詳細は後述) ため手前に重機が写っています。アニメでは後ろに山が見えますが、その方向に実際にあるのは府中市や小金井市などの市街地です。
第1話 - 川の飛び石
多摩川の支流である大栗川 (アニメではこちらも多魔川) に設置されている飛び石。画角を合わせるには、数十メートル後退してかなり大きめにズームし、手すりから手を伸ばしてカメラを構える必要があり、地味に撮影がかなり難しいポイントの1つです。
第1話 - 多魔川河川標識
9話 13:09・9話 22:06・12話 23:0835°39'07.1"N 139°27'15.3"E
アニメに何度も登場する多魔川の河川標識。ほとんどのシーンで多摩川ではなく大栗川が映っていますが、見た目が近い多摩川の標識を掲載しました (大栗川の標識はもっといろいろ書いてある)。写真の標識は関戸橋の近くに設置されているもので、裏側にはひらがなで「たま川」と書かれています。
第1話 - 多摩清掃工場
小田急多摩線の唐木田駅の近くにある多摩ニュータウン環境組合の多摩清掃工場。桜ヶ丘からは5kmも離れており、一瞬しか映らないのに巡礼に手間がかかるスポットです。アニメと同じように見える場所が見つからなかったため、向かい側のケーヨーデイツーの駐車場入口付近で妥協しました。
第3話 - 唐木田図書館
良子が兵法三十六計を読んでいた図書館 (アニメでは桜ヶ丘図書館)。前述の多摩清掃工場から徒歩数分の場所にあります。手前の道路は微妙ですが、図書館本体の一致具合的にここで間違いないでしょう。
第3話 - 建築計画
「建築計画のお知らせ」看板が印象的なシーン。撮影時にはすでに工事が完了しており、看板は確認できませんでした (Google Earthで遡ってみると、この土地が工事中だったのは2018年春～2019年春頃)。民家の目の前ですので、訪問・撮影する際は最小限の時間で済ませ、近隣住民に不審がられる行動は慎みましょう…。
第3話 - 多摩川土手の歩道
シャミ子と桃がランニングをしていた道。写真右奥に見える橋には京王線が通っており、このまま左側に数百メートル進むと聖蹟桜ヶ丘駅があります。工事用のフェンスが致命的に邪魔ですが、夕焼けがアニメ映像と良い感じに合っているのでまあヨシ！
第4話 - 立日橋
場面転換でよく出てくる橋。「たっぴばし」と読み、多摩都市モノレールの他に都道149号線が通っています。こちらも桜ヶ丘から5km以上離れており、尺稼ぎ用のシーンだったらしいくせに巡礼ハードルが高い巡礼者泣かせの聖地です (これを撮りたかったがために、本巡礼は聖蹟桜ヶ丘駅ではなく立川駅スタートになりました)。
本当は500mほど下流にある日野橋から撮影する予定だったのですが、タイミングが悪いことに台風19号で日野橋が陥没して通行止めになっていたため、やむなく土手の歩道から撮影しました。
第4話 - 多魔健康ランド
シャミ子が意識を取り戻したスーパー銭湯 (実際の店舗名は「おふろの王様 多摩百草店」)。着いたのが夜になってからだったので、ちょっと写真がヘボいのはお許しを。アニメでは牛乳瓶を持ったままマッサージチェアを使っていますが、かなり動きが激しいので実際にやると悲劇が起きます。
余談ですが、連載当時の料金表 (Wayback Machineによる2014/12/29時点でのアーカイブ) によると、領収書の1720円は「平日の非会員入館料(中学生以上) 750円 + レンタルタオルセット 220円 + 岩盤浴非会員料金 750円」で再現できます (※)。月収500円の子孫に最低限の料金だけでなく岩盤浴代まで払わせるごせんぞ、結構鬼畜では…？
※ 原作の多魔健康ランドはこの店舗と見た目が違う (参考: 単行本3巻64ページ) ので、あくまで参考程度ということで。ただ、ここが桜ヶ丘から最も行きやすい温浴施設の1つであるのは確かです。
第6話 - 聖蹟桜ヶ丘駅周辺
いろは坂桜公園から北方面を見たときに見える景色。駅周辺より標高が高いので、遠くの建物まで一望できます。(手前右端の三角屋根を見る限り、正しい撮影地点はおそらくもう少し右、座標で言うと 35°38'45.8"N 139°26'43.3"E 付近ですが…気にしたら負けです)
第6話には21:59付近にも座標を特定できそうなシーンがあるのですが、こちらはそれらしい場所を特定できず断念しました。建物の位置関係的には 35°38'44.0"N 139°26'38.0"E 辺りが良さそうなのですが、私有地なので立ち入ることができません。まあこういうのも聖地巡礼の醍醐味といったところなのでしょう (適当)。
第9話 - 階段
大栗川の土手に上るための階段。前述の飛び石のすぐ近くにあります。段数がだいぶサバを読んでいるようですが、手すりや周囲の植え込み・フェンス、背景の建物の一致度からするとここで間違いなさそうです。地図で周辺を見てみましたが、似たような階段は他に見つかりませんでした。
第11話 - 3連マンション
唐突に写実的な背景が登場するシリーズその1。3棟が並ぶ特徴的なマンションが映っているので、聖蹟桜ヶ丘周辺であることさえ知っていれば地図上で探すのは容易です。アニメ映像とほぼ一致する写真を撮れることを期待していたのですが、あいにく3連マンションが工事中だったため少し残念な絵面になってしまいました。
第11話 - 駅前全景
写実的な背景シリーズその2。話の流れ的にこのシーンは桜ヶ丘を映していると思いがちですが、実際に映っているのは関戸1丁目、一ノ宮3・4丁目、東寺方1丁目などで、桜ヶ丘はほとんど映っていません (川の手前は桜ヶ丘4丁目)。まあそんなこと言ったら聖蹟桜ヶ丘駅だって所在地は関戸1丁目ですし、あの辺りはだいたい桜ヶ丘だと思ってもそれほど間違いではないのでしょう (地元民に怒られそうな発言)。
帰ってから気づいたのですが、実は撮影地点を思いっきり間違えています。この写真はいろは坂桜公園から撮ったものですが、正しい撮影地点は200mほど西にある住宅街の曲がり角 (35°38'44.4"N 139°26'33.5"E) 付近です。今度おちフルの巡礼する時ついでにリベンジできないかな…。
第12話 - 関戸橋のたもと
「え、98円？」の場面。関戸橋は2015年から架け替え工事が行われており (参考: 東京都建設局のページ)、アニメでシャミ子がびしょ濡れになったのは工事中に交通を止めないように架けられた仮橋の下です。2025年には隣の既設橋の撤去が始まり見た目が大きく変わってしまうので、再現度重視の方は早めに巡礼しておきましょう。
第12話 - せいいきUロード
聖蹟Uロードは、聖蹟桜ヶ丘駅前交差点から聖蹟桜ヶ丘駅東交差点まで、聖蹟桜ヶ丘駅の北側をぐるっと囲むように走るU字の道路です。総延長は約470m (Googleマップで測定)。アニメでは「さくらがおか」と書いてありますが、前述のようにこの付近の住所は関戸1丁目です。
上の写真は歩道から撮ったものですが、この裏 (車道側) には矢印が右向きの標識が設置されているので、アニメとの一致度にこだわりたい場合はそちらを撮影すると良いでしょう。標識は少し離れた場所にもう1つありますが、そちらは矢印が「← →」のようになっているので一致度が多少劣ります。(🥐＜誤差の範囲！)
第12話 - 遠景
シャミ子が桃の説得に失敗する場面の背景。地図で探そうとすると少し分かりにくいですが、いろは坂桜公園入口の横断歩道辺りから北東方向を見るとこの写真を撮れます。
第12話 - 府中から見た桜ヶ丘
関戸橋を渡り、多摩川の北側から聖蹟桜ヶ丘方面を見たときの景色。実在しない山を背景に加えがちなアニメまぞくですが、このカットは現実に忠実に描いているようですね (後ろに見える丘はいろは坂のすぐ東に広がる霞ヶ関保全緑地)。この写真では暗くて確認できませんが、当該地点のストリートビューと照らし合わせてみると川沿いの民家も実際の風景そのままに描かれていることが分かります。
座標未特定 or 未到達の聖地一覧
- 桜ヶ丘高等学校 [1話 11:42など ／ 座標は伏せます] ―― 23区内にある中高一貫の某女子校がモデル。巡礼するには少しばかり勇気が要ります。
- たまさくら商店街 [1話 21:13など] ―― 武蔵小山駅前の商店街がモデルとの情報がありました。筆者の居住地からはあまり近くないので、これだけのために行くのはちょっと…というのが正直なところではあります。
- シャミ子と桃が橋の近くで準備運動するシーン [2話 07:34] ―― 大栗川にかかる霞ヶ関橋 (35°38'51.2"N 139°26'47.2"E) ではないかという説があったので行ってみましたが、一致しているかと言われると…どうでしょうね… (曖昧)。
2話 07:3435°38'51.2"N 139°26'47.2"E ？ - シャミ子がタイヤ修行をするシーンの次に映る橋 [7話 20:25] ―― 東京都大田区と神奈川県川崎市を結ぶ多摩川大橋。関戸橋より25kmほど下流にあり、アニメでは右奥に武蔵小杉駅周辺のタワーマンションが見えています。このアングルで撮れるのはトミンタワー多摩川2丁目26号棟の屋上ですが、普通のマンションなので住人以外が入るのは難しいでしょう…。
- せいいき記念病院 [11話 19:08 ／ 35°38'21.1"N 139°27'14.2"E] ―― 多摩市内にある聖ヶ丘病院がモデルのようです。建物全体はそこまで似ていませんが、パーツは確かに結構一致します。
- 一方通行の標識が映る川沿いのシーン [12話 17:12 ／ 35°38'52.6"N 139°26'52.4"E] ―― このシーンは事前調査で見落としていました (帰ってから気づいた)。リベンジ確定です。
- シャミ子と桃が並んでぽっきんアイスを食べるシーン [12話 17:14] ―― 柵のデザインからすると大栗川沿いだと思うのですが、いまいち合う場所が見つかりませんでした。
- 網走刑務所 [12話 18:22 ／ 43°59'45.6"N 144°13'43.6"E] ―― そもそもこれを聖地とカウントするべきかについては議論の余地がありそうです。
おわりに
皆さんがゴリゴリの考察記事や自作イラストを上げていらっしゃる中でこんな写真並べただけの記事を放流するのはちょっと尻込みしてしまいますが、お楽しみいただけましたでしょうか。
不要不急の外出が憚られる世界になってしまいましたが、機会があればぜひこの記事 (じゃなくてもいいけど) を参考にして巡礼にチャレンジしてみてください。(繰り返しになりますが、巡礼の際はくれぐれも近隣の迷惑にならないようご注意を…下手すると回覧板デビューするはめになります)
アニメ2期が来たらまた巡礼して記事にするつもりなので、そのときはまた見に来ていただけると嬉しいです。ではでは！
P.S. まちカドまぞく Advent Calendar 2020、まだいくつか枠空いてますので、少しでも書くネタがある方はお気軽にご参加を…！
